緑の牧場から食卓へ一直線に新鮮・美味・安心をお届けしています
というキャッチコピーのもと、年間350~400万人が訪れるというサイボクハムに行ってきました。
サイボクハムは、東京ドーム約3個分の広大な敷地に、レストランやミートショップ、カフェテリア、自社製パン工場、ハム・ソーセージ製造工場などを併設する「埼玉種畜牧場」という「豚のテーマパーク」です。
サイボクハム
住所:埼玉県日高市下大谷沢546
TEL:042-985-4272
ここに行ったきっかけは、この本、
本で書かれていたのは、「日本人の食料不足をなんとかしよう」――使命感に
燃えて牧場を経営、「農業のディズニーランド」を実現する
詳しい内容は本を読んでください。
農業のディズニーランドってすごくないですか?
行ってみてなんだか確かに、ディズニーランドとまではいきませんが、徹底した追求心や改善が、随所に見られます。
私が行った日には丁度縁日をやっていて、紙芝居や輪投げ、スイカ割などいろんなイベントも行われていました。
昔行った昭和のデパートのようなノスタルジックな感じが、なんだかとても懐かしく、何度でも来たいと思わせる感じで、なんだかワクワクしました。
さすがに、日曜日の人気スポットということで、お目当てのゴールデンポークは2時間待ちということで諦めましたが、売店で売っているカツカレーをいただき大満足でした。
このサイボクハムの特徴
もともと養豚場から始まった。先代の社長、笹崎龍雄さんは、養豚大成という養豚業のバイブルともいえる本の著者。
戦地での悲惨な体験から、日本の食料事情を改善しようと、養豚業の普及に力を尽くしたと言います。
その後、息子であり現在の社長である笹崎静雄さんは父親の龍雄さんに「小売りをやろう」と提案し、友人の牧場で1年あまりを精肉などの勉強に費やしたのち、6坪の店をオープンしたそうです。
今でこそ、インターネットなどで直販が当たり前の時代になりましたが、この時代に直販をするというのは、タブー以外の何物でもなかったでしょうから、卸業者からの圧力はとんでもないものだったのではないでしょうか?
初日の売上げは2000円だったとか。
そこから、静雄さんの農業のディズニーランド作りは始まり、近所の方へ口コミで広がり、養豚という肉の原点から、ハム・ソーセージの生産、販売までの一貫体制を確立し、その結果、2011年には本場ドイツのDLG(ドイツ農業協会)において、グランプリを受賞。その味は世界が認める味となったわけですね。
ここまでなるということはやはり本物だったということでしょう。「何か人の役に立つことがしたい」と、強く思ったことがサイボクをつくる大きなきっかけになったようです。その思いが伝わってくる食のテーマパークでした。
また、サイボク流の徹底は自社だけに留まることなく、地域の農家との連携も展開していて、牧場から出る堆肥を有効に活用し、地域の農家と提携、その農家で栽培された地場産野菜の直売も行っています。
こういったサイボク流のオリジナルなハムづくりと地域のWin-Winな関係は、働いているスタッフや地域の人たちに誇りややりがいを創出しているのでしょう。スタッフたちの対応もとても明るく元気で生き生きとしているのが印象的でした。
一度、豚のエリート「ゴールデンポーク」、柔らかくて、コクのあるを目指して、農業のディズニーランド「サイボクハム」を訪れてみてはいかがでしょうか?
最後は、サイボクハムで見つけた子豚「黒ちゃん」 をお楽しみください。