劇団ひとり。
今一番輝いている芸人といっていいでしょう。
父はパイロット。
幼少時代をアメリカで過ごし、金に不自由したことがなく、貧乏に憧れを抱くというかなりありえない芸人。
さまざまなキャラクター、つまり“団員”を演じ分ける“劇団ひとり”
ツッパリ落語家。
茨城のヤンキー。
中国語ギター漫談家……。
彼の演じる強烈な個性を放つ団員たちは抜群のリアリティーをもつ。
世の中に対する意識への不満からアウトローになったティーンの時代。そんな様々な経験が、マンネリの芸能界に宝を与えてくれたのだ。そのストイックな程に研ぎ澄まされた感覚が織り成す一人コントは、まさにスーパーエンターテイメント。彼こそがミスター喜劇と呼ぶのに相応しいのではないだろうか。