素晴らしい映画が、観客動員が多いかと言うとそうでもないんですよね。
観客動員が多いから、素晴らしい映画とも言えません。
ジブリの観客動員数が劇的に変わったのは、企画、宣伝、興行全てにおいて鈴木プロデューサーが取り仕切り、徹底的なメディア戦略を行った「もののけ姫」からです。
アニメ=子どもが見るもの
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「大人でも楽しんでみることができるエンターテイメント」
に変化させたことがきっかけと言われています。
もちろん人によって感性は違いますし、今でもアニメは子供が観るものと思っている方は多いですが、ジブリの興業収入推移をみると、明らかに潜在的な大人を取り込んで、成長してきているのがわかります。
つまり、どんなにいいものを作っても、プロモーションやプラットフォーム環境、タイミングが悪いと世の中には広まらないし、良い悪いどころか、知ってもらうことすらできないわけです。
今回の「かぐや姫の物語」でいえば、プロモーションの影響か、少しスタートダッシュに失敗しているようですが、とてつもなく素晴らしい映画だけに、今後の動きに期待したいと思います。
ちなみに、私の好きなジブリ映画トップ3は、
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」
そして、ジブリ最新作「かぐや姫の物語」です。
作品 | 公開年度 | 興行収入 | 観客動員 |
風の谷のナウシカ | 1984年 | 14.8億円 | 91万人 |
天空の城ラピュタ | 1986年 | 11.6億円 | 77万人 |
となりのトトロ | 1988年 | 11.7億円 | 80万人 |
魔女の宅急便 | 1989年 | 36.5億円 | 264万人 |
おもひでぽろぽろ | 1991年 | 31.8億円 | 216万人 |
紅の豚 | 1992年 | 47.6億円 | 304万人 |
平成狸合戦ぽんぽこ | 1994年 | 44.7億円 | 325万人 |
耳をすませば | 1995年 | 31.5億円 | 208万人 |
もののけ姫 | 1997年 | 193億円 | 1420万人 |
ホーホケキョ となりの山田くん | 1999年 | 15.6億円 | 115万人 |
千と千尋の神隠し | 2001年 | 304億円 | 2350万人 |
猫の恩返し | 2002年 | 64.6億円 | 550万人 |
ハウルの動く城 | 2004年 | 196億円 | 1500万人 |
ゲド戦記 | 2006年 | 76.5億円 | 588万人 |
崖の上のポニョ | 2008年 | 155億円 | 1200万人 |
借りぐらしのアリエッティ | 2010年 | 92.5億円 | 750万人 |
コクリコ坂から | 2011年 | 44.6億円 | 355万人 |
風立ちぬ | 2013年 | 120億円 | 1000万人? |